医師国家試験にでる抗菌薬の問題にはこの一冊で十分!
こんにちは、コアラ(仮)です。
医師国家試験の過去問を解いていて、抗菌薬の名前が当然のように出てきて戸惑った経験ありませんか?
僕はこの問題を初めてみた時、アンピシリン/スルバクタムってなんぞ!?ペニシリンの仲間・・・かな?って焦りました。
113回の必修でも梅毒に対してテトラサイクリンを選ばせる問題がでていますね。
でも、大学病院の実習の中で抗菌薬について勉強するタイミングなんてありました・・・?なくないですか??
ということでこの分野は自分で勉強しなくてはならないのです。
今日は天沢ヒロ先生のわかる抗菌薬という本をオススメしたいと思います。
この「わかる抗菌薬」、ほんとうにわかりやすい。
まず構成が、
抗菌薬のターゲットについて(つまり細菌について)
抗菌薬について
感染症とその治療について
という感じになっています。
・抗菌薬のターゲットについて
グラム染色ごとに臨床で重要になる細菌をピックアップして解説しています。なんとなく知ってはいたけど改めて勉強すると発見も多かったです。
・抗菌薬について
ここが特に病気が見えるなどの参考書とは違うところだと思います。教科書って抗菌薬のスペクトルが〇◎△とかで表されているけどそんなの覚えられませんよね。でもこの「わかる抗菌薬」では「ペニシリンGは黄色ぶどう球菌を除くグラム陽性球菌によくききます」というようにざっくりと臨床で用いられているような使い方を紹介してくれています。
・感染症とその治療について
この感染症にはこの細菌が多いからこの抗菌薬を使うよね、というように上記二つで学んだことを実戦でどのように使うかについて書かれているパートです。
このように手順よく学ぶことで全然わからなかった抗菌薬が、頭の中でスッキリと整理された気がします。
国試前にQBと映像講座でいっぱいいっぱいの人でも大丈夫。
全部で200ページくらいなので本気出せばさくっと読めるくらいの分量です。国試前に抗菌薬に対する不安のある人は読んでみてはいかがでしょうか?